WEB3.0の衝撃とは??ブロックチェーン・仮想通貨が実現するネットの未来!

どうも、Dual Careerブロガーのエルモ(@newpapalife)です。

 

最近海外サイトで話題の、WEB3.0がもたらす衝撃「Why the Web 3.0 Matters and you should know about it」を翻訳していきます。

 

私はこの記事を読んで、

「Web3.0の到来」が、自分がどこに帰属しているかで評価が決まる20世紀的な価値観から、個人が何を生み出すのかで評価される21世紀的な価値観に、人々を移行させる革命的な出来事になるんじゃないかと感じました。

詳細は、本文で確認いただけたらと思います。

 

ちょうど、イケハヤさんもtwitterでオススメされていたところです。簡単にまとめてくださっていたので、彼のツイートも引用させていただきます。

WEB3.0の衝撃を知る前に、WEB1.0、WEB2.0のおさらい

WEB3.0界隈は大きく盛り上がっていて、大きな変化が産業にもたらされようとしています。しかしながら、なぜWEB3.0が生まれ、それがどのような革命をもたらすのか、実際に知っている人はほとんどいません。

このWEB3.0の衝撃を理解するには、時間を巻き戻してこれまでのインターネットの変遷を知る必要があります。それがWEB1.0とWEB2.0です。

 

ちょうど中世という名が後付けであるように、「WEB1.0」はそれ自身がなくなるまで名はありませんでした。ご存知の通り、World Wide Webはコンテンツを双方向にやりとりするようなものではなく、ただ膨大な情報を持つハコに過ぎませんでした。

当時の「ネットに繋がる」とはモデムを通してダイヤルアップ接続を行うことであり、そのせいで家にいる人は誰も電話ができなったほどです。AOLチャット、MSNメッセンジャーやAlta vistaが当時の世界でした。

音楽や動画のストリーミング再生??そんなの忘れてください。1曲をダウンロードするのに最低1日は要した世界ですよ。

そして、その後WEB2.0が誕生した

WEB2.0になると、大きなモデムとしょっぼいインターフェスの記憶はほとんどかき消されます。高速インターネットが双方向のやりとりを可能にし、WEBはもはや覗き込むものではなくなりました。自ら参加するものになったんです。

グローバルな情報共有は「ソーシャルメディア」の時代を生み出しました。YoutubeやWikipedia,Flickr、Facebookによって、声を上げられなかった者が声をあげられるようになり、私たちは嗜好にあわせたコミュニティが育つ場を手にします。

今はこのブログを更新するのに30秒もかかりません。簡単なウェブサイトを作るために、デザイナーや開発者・管理者が大変な苦労をしていた時代と比べると、とんでもない進歩です。私はこのように、情報の広がる世界をシンプルに「読みー書きー出版」時代と呼びましょう。

控え目にいって、WEB2.0は素晴らしい!! それでは一体、WEB2.0の何が悪いのでしょうか?

情報はお金そのものだ!

国連によると、2000年から2015年にかけてインターネットユーザーの数は7.3億人から32億人に増えたそう。膨大な情報が流れ始め、巨大IT企業は、個人情報が非常に重要な資産だと気づきます。

そこで、Amazon, Facebook, Twitterなどの管理者によって、中央サーバーでの情報の大量蓄積が始まりました。私たちは、このようなサービスの利便性のためにセキュリティを犠牲にしています。

あなたがご存知かどうか分かりませんが、私達の属性(アイデンティティ)や、ネットサーフィンの嗜好、検索・買い物履歴は高値でどこかへ売却されているのです。

WEB3.0への期待。WEB3.0は革命となる

一部の巨大企業に情報が寡占される段階になると,Web2.0に詳しい者たちはWEB2.0の後継となるモノに夢を抱きます。彼らが思い描いた次代のWEBは、ノスタルジックなもので、より人間らしく、よりプライバシーの確保されたWEB1.0への回帰でした。

WEB2.0の次の世界では、得体の知れない巨大な手(Facebookやグーグル)の中に力と情報を集めるのではなく,それらの情報は正当な権利者(オーナー)のもとへ戻るべきなんです。

 

公平でより透明性の高いWEBのビジョンの誕生は実は2006年にまで遡ります。ただこの思想を実現するだけの手段やテクノロジーが当時は可能ではありませんでした。Peer to Peer の情報交換・蓄積を可能にする分散型台帳・ブロックチェーンを生み出したビットコインが登場するのはその3年後の話です。

つまり非中央集権とは思想であり、ブロックチェーンはそのアイデアを実現する手段なのです。今私たちは、「人間中心のインターネット」と呼ばれるものを実現しようとしています。

プライバシーを認め、一部によるWEBの寡占は反対する

WEB2.0が多くの既得権益を民主化し新しい機会を生み出したと同時に、経済活動は大きく民営化、独占化されるようになりました。たとえばFacebookやUber, Airbnbは彼ら自身が公共インフラを独占するだけのプライベートネットワークを築いています。

WEB3.0とはこのような状況に対するアンチテーゼであり、開かれたネットワーク上で価値を共有できるハブを複数用意するのが狙いです。

 

暗号ベースの携帯電話やVPN、非中央集権型ストレージ、暗号通貨ウォレットが広く普及している状況を想像するのは難しいことではありません。このような未来では、私たちの情報を監視するネットワークや携帯プロバイダーは存在しないのです。

 

もしブラックボックス化された場所を彷徨うことを避けたいのなら、WEB3.0の世界はその手段となりえます。

WEB3.0には多くの利点があります。WEB3.0がもたらす驚異的なメリットをこれから紹介していきましょう。

コントロールの中心点が存在しない

イーサリアムのようなブロックチェーンが、破綻しないルールの下、データは常に暗号化されたトラストレスなプラットフォームを提供し、中央の管理者は排除されます。

Alphabet(Googleのこと)やAppleはもはやユーザーの情報を管理する権限がなくなります。政府や自治体も、サイトやサービスを止める権利はありません。つまり、個人が他者のアイデンティをコントロールすることはできなくなるのです。

データの所有権が個人に帰属する

私たちエンドユーザーは再び、データを完全にコントロールできるようになり、そのセキュリティも暗号化されます。すると、情報は許可ごとに、ケースバイケースでのシェアが可能になります。

現在は、AmazonやFacebookのような巨大企業が、食習慣や所得、関心からクレジットカードの利用履歴などのデータを蓄積するサーバーを自前で管理しています。それはただ自社のサービスを向上するためではありません。マーケッターや広告代理店がそのデータに毎年何十億ドルというお金を払っているからです。

ハッキングや情報漏洩が大幅に削減される

WEB3.0の世界では、データが非中央集権化分散化されるために、ハッカーはネットワーク全体を止める必要があります。一方で、国家が支援するVault7のような3文字を羅列した諜報機関は時代遅れになります(Vault7はCIAの秘密資料のようです)。

 

今日、インターネット企業はユーザーデータを渡し、データベースを調べ上げられることを政府や当局に強いられています。このような情報介入は、テロのような主要なセキュリティに対する脅威にとどまりません。

たとえば、2017年にコインベースは、1万5000人の顧客情報開示を当局に強いられたことに関して、IRSを相手に裁判を起こしています。残念ながら今回の裁判では、当局の介入を正当化する理由がなかったにもかかわらず、コインベースは敗訴となりました。結果として数千人もの顧客情報が入念に調べられる結果になったのです。

 

このような当局の理不尽な介入は、この一件だけではありません。2013年には、EメールプロバイダーのLavabitは、エドワードスノーデン氏を監視することを目的とするアメリカ政府にSSLキーを渡すのではなく、自社のサービスを閉じることを選びました。

(※スノーデン氏は、電子メールの送信にLavabitを使っていたために、アメリカ政府が情報の強制開示をしたことで知られています)

詳細はこちらをどうぞ⇒Wikipedia Lavabitより

相互運用(インターオペラビリティ)

WEB3.0では相互運用を利用することでアプリケーションのカスタマイズが容易になり、スマートフォン、TVや自動車、電子レンジ、スマートセンサー上で利用でき、アプリがデバイスに依存することがなくなります。

 

現状では、アプリはOSに依存しており、1つのOSに利用が制限されていることも多いです。たとえば、アンドロイド向けの暗号通貨ウォレットはiOSでは使うことができません。そのため、複数のデバイスを使うユーザーはフラストレーションをためています。

また、開発者側からしても、そのソフトウェアのアップデートやトラブルシューティングが2度手間となるため、コストがかかっているのが現状なのです。

パーミッション不要のブロックチェーン

WEB3.0では、誰もがアドレスを作り、ネットワークとやり取りすることが可能です。この許可が不要なチェーンにアクセスできる力は目が離せません。

ユーザーは生まれ、所得、性別、思想や社会学的な要素で、何かを禁じられることはないのです。富や他のデジタルアセットは、国境を越えて素早く、効率よく、世界中のどこにでも移動が可能になります。

誰にも邪魔されないサービス

アカウントの停止やDDOS攻撃(DDoSとは、ネットワークを通じた攻撃手法の一種で、標的となるコンピュータに対して複数のマシンから大量の処理負荷を与えることでサービスを機能停止状態へ追い込む手法のことである。)は劇的に少なくなります。

なぜなら、ブロックチェーン上では単一障害点は存在しないので、サービス停止の可能性は限りなくゼロに近づきます。

データは冗長性を有する分散型ノードに格納され、複数のバックアップによってサーバーの障害を防ぐことが出来るのです。

WEB3.0はどう機能するの?世界はどう変わるの??

他の新興技術と同様に、WEB3.0はまだ改良段階です。Decentralizedのウェブにアクセスするために、私たちが必要なのはたった1つのseedだけです。このシードが、dApps上や他のサービスでやりとりされるデジタルアセットになります。

今のところ、個人はインターネットにアクセスするためにブラウザを利用していて、見た目上はWEB2.0もユーザーに使いやすいものに思えます。そう。表面上は、Web2.0からWeb3.0への移行は緩やかに見えるのです。

 

しかし実際には、ユーザーとデジタルサービスを繋ぐフレームワークは根本的に違うものになります。トランザクション(情報のやりとり)は人の手で電子署名と確認が行われるようになります。それは、プラットフォーマーが正当な理由もなしに個人の情報を奪うことを防ぐためです。

つまりユーザーは、合意形成を拒否することを同意できるようになるのです。

 

以下は、すでに存在するブロックチェーン上のサービスを使って、WEB2.0→WEB3.0で起こる変化の一例です。巨大企業に独占されていたサービスが、分散化されていくのが分かります。

  • Googleドライブやdropboxの代わりに、情報の保管や共有にStorj,Siacoin,FilecoinやIPFSテクノロジーを利用するようになる
  • スカイプの代わりに、Expertyというプラットフォームを使うようになる
  • WhatsAppやWechatの代わりに、Statusというサービスが普及する
  • iOsやアンドロイドのようなOSの代わりに、Essentia.oneやEOSのようなプラットフォームが新しいWEBの入口になる
  • SteemitやAkashaがFacebookの役割を代替し、Brave browseがクロームにとって代わる

これらの事例は、ほんのいくつかの例です。WEB3.0が実用化されると、独占的なサービスプロバイダーに支配されることのない新しいプラットフォームが生まれるでしょう。それは健全な競争レベルにとどまります。

 

これから3年のうちに、dAppsや非中央集権サービスは、もはや開発者にだけ魅力的に光り輝いているものではなく、実際に個人が利用するものとなるでしょう。

 

WEB3.0が普及するまでの構想は以下の通り。

現状では、WEB3.0を形成する非中央集権型のアプリ、ウォレット、プラットフォームやデジタルアセットは散り散りな状態です。

このようなインターフェースにアクセスするには、別々のシード、ログイン、個人情報を必要とします。まさに、現存するWEB2.0のようにです。

先ほど紹介したEssentia.oneは、1つのシードを経由して、これら別々のプラットフォームを繋ぐでしょう。このEssentia.oneは所有者に紐づく暗号化されたキーを扱うからです。Essentiaが、必要以上な個人情報への介入を行うことなく、個人の承認を行います。

 

Web2.0がWeb1.0を完全に消し去ったわけではないように、Web3.0への移行にも時間を要しながら、既存のネットシステムと繋がっていくでしょう。しかしすでに(Web3.0への)車輪はセットされてあり、電車は駅から出発しているのです。

Web3.0はすでに動きだしている革命であり、もう戻れない場所に来ているのです。

原文はこちら:Why the Web 3.0 Matters and you should know about it

【最後に】Web3.0はコンテンツを持つ個人に追い風である!

さいごに、私がこの記事「Why the Web 3.0 Matters and you should know about it」を読んで感じたことを残していきます。

それは、コンテンツホルダーにとって、Web3.0は追い風だということです。

 

コンテンツの所有権がすべて個人に帰属する社会では、プラットフォーマーに旨味が一切なくなるので、相対的に個人の力が増すんですね。

あとPuANDAさんのこちらの意見も興味深い。

結局のところ、「Web3.0の到来」は、どこに帰属しているかで評価が決まる20世紀的な価値観から、あなた個人が何を生み出すのかで評価される21世紀的な価値観を後押しするのではないでしょうか?

 

 

追記:WEB3.0についてまとめたこちらの記事は好評で、沢山の方に読んでいただきました。

下の記事では、WEB3.0時代に、個人がどのようにしてプレゼンスを高め、生き残っていけばいいのか、私見たっぷりにまとめています。よろしければ、こちらの記事も御覧ください。

【WEB3.0時代の生存戦略】分散型社会は、富・情報の独占を加速させるよって話

2018.02.20

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