評価経済社会を先取りするVALUの将来像とメリット・デメリットについて

 

発信力を持っている個人を中心に、VALU(個人株式公開サービス)が話題ですね。

今日はあまり語られていないVALUのデメリット(負の側面)について、未来を見据えながら考えてみます。(注:私はVALUを保有していていて、個人の株式公開化は全面肯定派です。)

 

現状(2017年7月現在)はこの新しいテクノロジーに対して、力のあるアーリーアダプターだけが参入している状態で、かなりの盛り上がりを見せています。つまり、プラスの側面にばかり目が向けられています。

 

しかし、個人が株式公開される仕組みは、個人を二極化させ残酷な結果をもたらす側面を持ち合わせていることを覚えておく必要があります。

 

なぜなら個人の株式公開とは、これまでルール(法)で守られていた個人にも市場原理が働くことを意味するからです。

 

VALUの概念は、個人に対してプラスにもマイナスにも大きく働きます。
私が危惧しているのは、以下の2つです。

  • あなたの人生に値付けが行われること
  • 常に他人の目を気にして生きなければならない(自分の意思を尊重できなくなる)

それでは、話を具体的に進めて行きましょう。

そもそもVALUってなに??簡単に説明するよ

先月末(2017年5月末)に、突如としてリリースされたサービスが「VALU」です。簡単に言うと、個人が自分自身を株式公開できる仕組みが提供されました。

 

VA(株式)の売買には、ビットコインが利用されます。このサービスは株式市場と全く同じ仕組みで出来ています。出来高や価格のチャート、時価総額まで表されています。

 

こちらは、イケハヤさんの出来高とチャートです。もう、完全に株の売買と変わりませんw

 

そして、現在のVALUの時価総額上位陣がこちら。個人で発信力をお持ちの方々が、時価総額で上位を占めています。

 

(2017年6月5日現在)VALUは、個人が容易に資金調達ができるようになったと、発信力のある個人から好意的に捉えられています。

 

将来性のある人や、誰かに付加価値を提供できる人にとって、これほど素晴らしいシステムはありません。お金さえあれば何かにチャレンジしたい人達が、簡単に資金調達できるようになったのです。

 

一方で、個人が株式公開されることの弊害(デメリット)が、今のところ取り上げられいないように感じます。長期的目線で、VALUが社会に普及したことを前提に少し考えてみます。

一億総株式公開時代には、あなたの人生に値札がつく

現状のVALUは、資金調達をしたい一部の個人が、自ら名乗り出る形で株式公開するシステムにとどまっています。しかし将来的には、国民全員が株式公開され、個人の価値を可視化する時代がやってくるのではないかと考えています。

 

 

一億総株式公開時代が到来すると考える理由は、多くのイノベーターや経済学者が以下のような予測を立てていて、VALUがその社会の土台になりそうだからです。

2020〜2030年の間に、人類は監視社会システムのもとで生活を始める。その社会体制のおかげで暴力やは犯罪が激減する

このメッセージはフランスの経済学者ジャックアタリの言葉です。(詳しくは、こちらの本をどうぞ「21世紀の歴史――未来の人類から見た世界」)

 

僕はこの言葉に半信半疑でした。もし監視社会が実現するのなら、FacebookなどのSNSとIoTの技術が相まって、お互いをゆる〜く監視する状況ができるのかなぁ?と、イメージしていた程度です。

 

 

しかし、この革命的なサービスで、監視社会システムが成り立つ未来像が、容易に想像がつくようになりました。個人が全員株式公開されたら、簡単に監視することができます。株主に自分の人生の進捗報告を四半期ごとにしなければい

 

もし、この仮説(一億総株式公開時代)が成り立つとすると、なかなか恐ろしい世界がやってきます。たとえば、大学受験や就職・転職活動、恋人探しまで、個人の時価総額で判断される時代になります。

 

これは何も悪いことばかりではなく、不透明な就活の面接基準より、正当に市場で評価された個人を採用するほうがよっぽど合理的です。一方で、個の力を持ち合わせていない大勢の人にとっては、脅威そのものになります。

 

そして、個人を時価総額化する一番の弊害は他人の目線を常に気にしなければならないことです。

株式公開は、会社(個人)があなたの所有物ではなくなることを意味する

欧米では、企業は株主のものとされています。

 

日本では、企業は公器という見方もありますが、上場企業が四半期ごとに決算を行い、株主総会を開催していることからも、企業が株主の意向を無視することはできません。むしろ今日の企業は、株主や市場の意向を汲んだ事業戦略を打ち出さなければなりません。

 

株主の意向を最優先することに疑いを覚えるのなら、あのアップルを見ていただきたい。革新的なデバイスやソフトを提供してきた世界時価総額一位の企業でさえ、株主や市場の意向を汲んだ製品を現在開発しています。(だからこそ、時価総額一位なんだろうけどw)

 

ここで、個人が株式公開をしてもなお、株主の意向を無視する難しさを考えてみましょう。
たとえば、あなた自身はここ数ヶ月で成長したと思っていたのに、時価総額(あなたの価値)が下がってしまったとします。その時、どういう行動に出ますか?時価総額を上げること(株主の意向をくむこと)に躍起になりますよね??

すると、自分が本来やりたかったことを見失います。自分の将来のために、株式公開と資金調達をしたにもかかわらず、気づけば自分の価値を落としたくがないために、市場(大衆)の意向を汲んだ意思決定をしてしまうのです。

つまり、個人の株式公開には、自分のためではなく、他人(株主)ために自分の人生を生きようとする人が続出してしまう危険性(リスク)が潜んでいます。

ちなみにこれは、ベンチャー企業が、新規上場を果たしたあとに、よく陥る現象です。あれ、俺らってこんなことをするために、事業を拡大してるんだけ??と。

【さいごに】僕たちは、テクノロジーの進歩に逆らうことはできない

VALUには、個人が企業や自治体同等レベルの力を手にできる可能性が秘めらています。一方で、従来の価値観に従っていては生きづらくなる個人が量産されることが想像できます。

 

それではどうしたらいいのか?

 

科学技術の進歩は不可逆であることを受け入れるに尽きます。これまで当たり前であった基準や風習が、テクノロジーの進歩で覆ってしまうのは歴史の教えです。

 

能力がない僕らにできることは、新しいテクノロジーにいち早く触れることです。誰も知らない領域では、競争なしにNo.1になれます。

 

なので新しい技術やコンセプトを避けるのではなく、身銭を切って技術を会得していくしかないという、身も蓋もない意見を述べてこの記事を締めさせていただきます。

 

たとえば、自主的に個人の株式公開化をしている人と、誰かに強制されて泣く泣く株式公開した人では、どちらの価値が高いかは明白ですよね???

 

VALUは参入障壁が低く、注目をそこまで集めていないので、今からやり始めるとアーリーアダプターに追いつけますよ。

 

PS.まじで革命的なサービスがローンチされたと感じますね。この波にいち早く乗って自分の人生を確立するのか、それとも大衆(株主)の目を気にして生きていくのか、今が分岐点に思えてなりません。とりあえず、余剰資金で遊んでみるのがおすすめです!

VALUを始めるにはビットコインが必要

VALUを保有するには、まずビットコインが必要

VALUを取引するためには、ビットコインを持たなければなりません。

今日本には多くの取引所がありますが、安心して取引できる取引所はこちらの2つです。

今一番日本で利用者が多いのは、bitFlyerです。日本のメガバンクを筆頭に、そうそうたる企業の後ろ盾があるので、一番安心してビットコインを購入することができます。取引量世界一です。 bitFlyerに出資している取引所がこちらです。

 

あと、地味にオススメ出来る取引所がcoincheckです。


bitFlyerではイーサリアムとビットコインの2種類のみの取り扱いですが、coincheckでは数多くの仮想通貨が取引されています。複数の仮想通貨を持ちたい人には、こちらをオススメします。

 

VALUを始めるだけであればビットコインさえ買えれば大丈夫です。その場合は、bitFlyerで口座を開設するのが一番安心です。ネット上でものの10分で開設手続きが出来るので、口座を開設してVALUの取引に触れてみましょう。

VALUを始めるにはビットコインが必要

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