ファイナンスの知識が重要な理由は、お金の使い方=あなたの人生そのものだからです。
こちらのTEDトークは、20歳になるまで文字も読めなかった黒人男性が刑務所で人生が変わったお話です。刑務所で文字と本に出逢い、お金の使い方を学んだ経験から、個人がファイナンシャル・リテラシーを身につける重要性を説いています。
彼は、フィナンシャリリテラシーとはライフスタイルそのものであり、金融リテラシーの欠如は病気であると言いきります。こちらが彼の主張です。
ファイナンスの知識がないことは 社会の病気で 何世代にもわたり 社会のマイノリティや 低所得者層から自由を奪ってきたのだから 我々はそれに対して 怒るべきなんです
Financial illiteracy is a disease that has crippled minorities and the lower class in our society for generations and generations, and we should be furious about that.
僕はこのTEDトークに出逢い、後ろから頭を鈍器で殴られた気分になりました。
5秒で読める見出しはこちら
フィナンシャルリテラシーとはライフスタイルである
このTEDトークで感銘を受けた部分がこちらです。
プロというのは 自分の職業について 誰よりも良く知っている人間のことです。 あなたが必要な資金、所持金、目標額について 一番分かっているのはあなた自身です。 だからあなたがプロです。 金の使い方を知ることは スキルではなく それはライフスタイルなんです。 経済的安定は 正しいライフスタイルの副産物に過ぎません。経済的に健全な囚人は 納税できる市民になれるし 経済的に健全な納税者は そうあり続けられます。 そうなれば 我々と関係のある人たち 家族、友人やその子供たちと ちゃんとした繋がりが出来ます
A professional is a person who knows his craft better than most, and nobody knows how much money you need, have or want better than you, which means you are the professional. Financial literacy is not a skill, ladies and gentlemen. It’s a lifestyle. Financial stability is a byproduct of a proper lifestyle. A financially sound incarcerated person can become a taxpaying citizen, and a financially sound taxpaying citizen can remain one. This allows us to create a bridge between those people who we influence: family, friends and those young people who still believe that crime and money are related.
このTEDスピーカーは、ファイナンシャル・リテラシーとは、ライフスタイルそのものであり、個人の生活に合わせたお金の使い方があると主張します。
あなたの人生の行き先や価値観を最も理解しているのはあなた自身です。どこにお金を使うのか、最適な分配先を決めるのは、本来あなた自身でなければなりません。にも関わらず、「お金の扱いは難しいのでプロにお願いしなければならない」と思い込んでいたりしませんか?
一番最悪なパターンは、自分で何も調べもせずに、金融のプロに任せたつもりになっていることです。銀行や投資信託であなたの相手をしてくださる方は、残念ながら運用のプロではなく、金融商品販売のプロです。運用のプロであれば、今頃トレーダーやファンドマネージャーとして生計を立てているはずです。笑
あ、高度な金融知識を身につけて、ハイリスクな投資をしましょうと煽りたいわけでは決してありませんよ。
個人のライフスタイルに合わせた、あなただけのお金の使い方が存在しています。お金の使い方や増やし方を他人任せにすることは、自分の人生を放棄していることだと私は思います。フィナンシャルリテラシーがライフスタイルであるとは、それほどお金の使い方が大切だということです。
ファイナンスの知識で生活を豊かにしよう

ファイナンスの知識とはお金の使い方と言いました。健全なお金の使い方を覚えれば、今より生活が豊かになります。
なにもファイナンスの知識を身につけて、大富豪になりましょうと言いたいのではありません。株の価格差を使って莫大なキャピタルゲインを得たり、不労所得で生活をすることを促しているわけではないです。(僕もそれができればうれしいですがw)
- 身の丈にあった生活が送るために適切な支出に抑える
- 小さいながらも資産の利回りで資産を増やす
実は、この2点に注意するだけで、財布の中身が数年後に大きく変わってきます。
資産の公式は至ってシンプル
あなたの未来の資産は、このシンプルな方程式で表されます。
未来の財布の中身=労働収入ー支出+資産×運用利回り
たとえば十分な資産を持つ資産家は、少ない利回り(配当収入)でも生活ができます。逆に酒ばかり飲んでお金に困っている人は、収入に対して支出を多すぎるのです。
あらゆる人のお財布事情が、このシンプルな方程式の要素で説明できます
そしてお金を増やすためには、収入を増やすor支出を減らすの2択だけです。とは言え、年功序列同一賃金の日本社会で労働収入を増やすことは容易ではありません。ここでファイナンスの力を発揮させましょう。
- 支出をコントロールすること
- あなたの生活スタイルに合わせた資産運用を行うこと
これら2つの行動を実際に起こすことで、生活が豊かになります。ちなみに、資産運用は断じてギャンブルではありません。リスクが高いように感じるのは、ハイリスクな運用をし、大損をこいた人にばかり注目が行くからです。(あとは、資産運用で富を築いている人はまわりに公言しないことも理由です笑)
これらの背景が相まって、株や資産運用=危険なものと思われがちなだけです。
むしろ資産運用を危ないものとみなし、現金貯金のみで資産を増やすことが最もリスクが高いことだと思っています。たとえば、30%のインフレが起きた時、資産のすべてが預貯金で構成されていたら、あなたの資産は30パーセント目減りします。一方で、株などの金融資産は、インフレと同時に価格も上がるので、資産が減ることはありません。

実際、個人の金融リテラシーが日本より高いとされている欧米では、各々が資産の分配をしています。
お金に対する知識を少しずつ身につけよう
フィナンシャルリテラシーとはライフスタイルであることをお伝えしてきました。
ここで僕が特定の金融知識や商品について紹介するのは、お門違いですよね。あなたのお金の使い方は、あなた自身にしかわからないのですから。
それでも、何から始めたらよいのかわからないという方は、「自分が本当に必要としているもの」について考えてみてはいかがでしょうか? この行動をとるだけで、あなたにとって不必要なものを理解し、支出を抑えることができます。
また、資産運用について学んでみたい方は、手始めに数冊の本を読んでみることをおすすめします。
こちらの2冊は、すごく簡単で分かりやすく書かれているので誰にでもオススメさせていただきたいです。
コメントを残す