こちらの記事では、多読による英語学習効果について、書いていきます。
- 英語をもっとスピーディに読めるようになりたい
- 英語を英語のまま理解したい!!
- TOEICでハイスコアを取りたい・・・
今英語を学習されている方で、このような悩みを抱えている方は、ぜひ「多読」に注目していただきたいと思います。なぜなら、多くの英語の悩みは多読で解決されるから。
私は学生時代に留学を経験してから英文多読には慣れしたしんでおり、多読の効果は直感的に理解していました。しかしながら、つい最近こちらの「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」を読んで、多読の英語学習効果は本物だ!!と痛感したので、こちらの記事で、多読の効果についてまとめることにしました。
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【多読不足?】そもそも日本の英語教育を受けた人が英語ができない理由

中学・高校で費やした英語学習時間は多かった、というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか??毎日のように1時間英語の授業があり、それが6年間も続くから、時間に換算してみると「相当勉強したはず」という印象だと思います。
しかし、英文量に換算すると、日本の英語教育で扱う英文量って、洋書一冊文にも満たないのです。
中学の教科書が延べ5000語、高校の教科書が2万5000語。合わせて、たったの3万語。他での英語学習や試験を合わせても、どう頑張っても5万語〜10万語程度だと言われています。
洋書一冊がおよそ10万語程度なので、日本人は中学・高校の英語学習を通して、やっと本一冊分の英語を完読したことになります。
外国語の本を一冊読み切った程度で、外国語がスラスラ読めるようになるっておかしな話ですよね?しかも、6年間をかけてこま切れに読んで、1冊読み着るペース。つまり、日本人は圧倒的に、英語を読む量が足りていなかったということです。
これは裏を返せば、これからたくさん読めばいいということ。次の項から、日本人が敬遠しがちな多読の方法について詳しく書いていきます。
【多読の効果】多読を継続するオススメの方法
多読をする上で、抑えていきたいポイントは以下の3つです。これまでの英語学習法とは、真逆のアプローチかもしれません。
- 自分が読めるレベルの英文しか読まない(知らない単語は飛ばす)
- 自分が好きなジャンル・読みたい本しか読まない
- 英語を英語のまま読む意識をする
自分が読めるレベルの英文しかよまない

分からない単語が多すぎる例
多読をはじめるときは、「簡単すぎてこんなもので大丈夫?!」というくらい優しい洋書から始めましょう。具体的には、子供向けの本や漫画などです。
なぜなら、読み進める上で、知らない単語がありすぎたら、突っかえることが異常に増えてしまい、ストレスでしかありません。あくまで、自分のレベルに合わせて優しい英語を読み進めるようにしましょう。
多読初心者にとって、やさしい英語から読み始めることはなに1つ恥ずかしいことではありません。多読歴ゼロ歳なのですから、子供向けの本でも、臆せず読んでいきましょう。
自分が読みたいジャンルの本を選ぶこと
多読は、英語学習ではなく、読書です。
小説であれば、その世界の物語を楽しむ。
ノンフィクションであれば、新しい知識を得る。
たまたま、情報を得るための手段が、日本語から英語に切り替わっているだけです。つまり、普段読書をするときに、あなたが読みたい本を手にするように、英文多読でも好きな本を選びましょう。
自分にとって面白くない本を読んでも、苦痛なだけです。次のページをめくりたい、先の内容が気になる・・!と心の底から思える洋書を手に取るようにしましょう。でなければ、多読は続きません。
英文を英語のまま理解しようとすること

英語を英語の語順で理解すること
多読を進める上で、絶対に意識してほしいことが、「英文を日本語に訳さないこと」です。
英文を英語に訳そうとすると、一文を読んだ上でもう一回後ろに戻る必要があります。この理由は、英語が結論を先に述べる言語であるのに対し、日本語は結論が最後にくる言語と、2つの言語の構造上の違いにあります。
英語を英語のまま理解できるようになるとは、上の図のように、左から右につねに英文を読み進めていけるようになるということです。
最初のうちは、どうしても英語を日本語になおすクセがあると思いますが、とにかく前に読み進めることを意識して多読を続けましょう。
たとえば、I love youやI like soccerなどは、ひと目で意味がわかりますよね。このひと目で、左から右に読んで分かる状況を、少し長い文章でもできるようになるのが、英語を英語のまま理解する目標になります。
多読の効果を上げるには?音読を一緒にやろう!!

音読で多読の効果を最大化する
多読を始める決意をした時に、ぜひ同時に進めていただきたいのが音読です。
黙読と音読では、同じ英語を読む作業でも、脳の働きが異なり、効果が大きく異なってきます。
1.文字を読み取る
2.読んだ文字の意味を理解する
3.理解した文章を声に出す
4.文章を声に出す
5.声に出した文章を音として聞く
6.音として聞いた英文を今度は耳で理解する
と、最低でも6段階のフェーズを脳に要求します。音読は、脳に多くの処理を同時並行で働きかけるので、前頭前野を中心に脳全体が活性化されると科学的に証明されています。一方で、黙読では1と2だけ。
日本人は恥ずかしがり屋の性格からか、あまり「声に出して英語を読む」習慣がないように思います。電車での移動中やカフェなどでは黙読しかできません。しかし、まわりの目を気にしない環境・自宅の部屋などでは、積極的に音読をしていきましょう。
発音が間違っていても大丈夫です。まずは声に出してみることから始めてみましょう。
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【レベル別!】多読におすすめの本一覧
初心者は絵本レベルから始めることがおすすめ!
日本の漫画を英語で読むのもオススメ!
世界の名作を英語で読むのもオススメ!
アルケミストは聖書をのぞくと、世界で最も売れた本だと言われています。ほぼすべての英文が平易な文章で構成されているので、洋書のペーパーバック1冊にチャレンジしたいという方には、本当にオススメです。
スペインに住んでいた主人公が、宝物を探しにエジプトへ向かい、その道中で「使命とは?」について学ぶ、旅物語です。旅行や海外が好きな人は絶対に楽しんで読み進めることができる一冊だと思います。
kindle unlimitedで破格プライスで多読を進めるのもオススメ!
最後に、kindle unlimitedで英文多読をすることが非常におすすめです。kindle unlimitedは、Amazonが提供している書籍の読み放題サービス。
1ヶ月980円という価格で、日本語の書籍、洋書、30万冊以上が読み放題になります。洋書のラインナップも素晴らしく、30万冊の中から選び放題で多読を続けることができるのは、大きなメリットです。
たとえば、上記のようなラインナップ。30万冊と豊富な登録数なので、実際にご自分の目で洋書ラインナップを確かめることを強くオススメいたします。
【最後に】多読をこれから始めたい人は、とにかく洋書を一冊用意しよう!
ここまで、多読の効果とそのやり方についてお伝えしてきました。
多読のポイントをまとめると、こちらの3つです。
- 自分が読めるレベルの英文しか読まない(知らない単語は飛ばす)
- 自分が好きなジャンル・読みたい本しか読まない
- 英語を英語のまま読む意識をする
この3つを意識した上で、英文や膨大な洋書を読み進めると、いつのまにか英語を読めるようになってきます。これまでの英語学習とは違うアプローチなので、最初はきつく感じるかもしれませんが、少しずつ慣れが訪れてくるまでの辛抱です!(辛抱しない洋書選びが理想です♪)
英語は読むだけではなく、話す・聴く・書くなど、総合的な学習で身につけることができます。
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