どうも、キャリアの複線化を目指すDual Careerブロガーのエルモ(@newpapalife)です。
本日は、最近話題となっている「副業解禁」について。
政府主導による副業解禁への流れは、今後間違いなく加速していきます。
そして、副業解禁と働き方改革が相まって、間違いなく個人の所得格差は拡大していくでしょう。
本日の記事では、「なぜ副業解禁によってサラリーマンの収入が二極化していくのか?」その理由について、書かせていただきます。
正直、このようなマクロ環境の変化に個人で抗おうとしてもどうしようもありません。格差が拡大していく社会について嘆くよりも、個人としてどう生きていくのか?真剣に考えるほうがよっぽど重要です。
後半のパートでは、「収入が二極化していく現代において、どのように収入源を確保するのか?」についても、考えてみたいと思います。
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政府が副業解禁を促す背景は??

企業が副業を解禁する狙いとして、以下のようなメッセージをよく見かけます
- 優秀な人材の確保・流出阻止
- 柔軟な働き方に対応
- 副業経験が自社のビジネスに好影響を与える.etc
多分このどれもが正しいと思います。
しかしこのポジティブ要素に加えて、政府が副業を解禁する背景には「給与収入だけではこれから生きていけなくなるから」という、見過ごせない問題が潜んでいるんです。
こちらが、ここ20年間の日本人サラリーマンの平均年収の推移です。

この20年間、会社員の給料って給料は横ばいどころが下がっているんですね。
一方で、少子高齢化で生産人口が減る日本では、今後も増税待ったなし。たとえば、先週の日経記事「高所得の会社員増税 給与控除縮小、基礎控除は拡大」にあるように、日本のボリューム層の給与控除が縮小される方針が発表されました。
給料は横ばいor下落傾向にあるにもかかわらず税金は増えていくので、会社の給料だけに頼っていると実質賃金は間違いなく下がります。
つまり、1つの収入源だけでは生きていけなくなる時代に突入し始めているので、副業が解禁され始めているんです。
働き方改革&副業解禁で個人の収入が二極化する3つの理由

働き方改革が進む中、副業が解禁されれば、「収入の二極化」がハッキリと目に見えるようになるでしょう。
その理由は、いたってシンプルで、副業解禁で個人の能力が収入に直接結びつくようになるからです。
それでは、働き方改革・副業解禁で、サラリーマンの年収が二極化する背景についてお話していきます。
働き方改革の影響で、サラリーマンの残業代がカットor減る

企業側からすると副業解禁で得られる効果に、残業代抑制があります。(意図的かどうかは知りません(笑))
経営コンサルタントの小宮さんは、プレジデントでこのような言葉を残されています。
このような「働き方改革」ですが、私は、いくつかの点に注意しなければならないと思っています。とくに、残業時間の削減に関しては現状の生産性を維持したままで、残業時間を削減するということは、働く人の給与が減るということです。
「これまでは22時まで働いてもらってもかまいませんでしたが、これからは18時までに帰ってください」というお上からの声の狙いには、生産性向上もありますが、残業代カットで経費削減できるメリットが大きいのでは?と思います。
働き方改革に副業解禁をあわせることで、「残業ができなくなった分、勤務時間外は自由に副業をしてもらってもかまいませんよ?」というメッセージになります。
要するに、働き方改革・副業解禁の影響を受けて、普通のサラリーマンの多くが残業代抑制の影響を受けて給与が減る可能性が高いわけです。
個人で稼げるスキルを持ち合わせている人は多くない
仮にあなたの企業で副業が解禁されたとして、あなたはすぐに稼ぎ口が思いつきますか?
普段携わっている業務の延長線上で、個人ビジネスを始めるのは非常に難しいのが現状です。とくに大企業であればあるほど、その傾向は強まるのではないでしょうか?
「顧客のためではなく、会社の仕事をまわすための仕事をしていて、他で替えが効かなくなってしまった・・・・」というのはよく聞く話です。
会社の名前を借りずに、自分の能力だけでお金をいただける人ってそう多くはありません。
結局副業が解禁されても、何をしていいのか分からず、ただただ給与が下がるのを見届ける人が大半なんです。
スキルを持った稼げる個人の収入は青天井

一方で、能力の高い人材は本業の合間のサイドビジネスでとんでもない額を稼ぎはじめています。
この記事を執筆している最中に、タイムリーな記事「有能なら、副業で「超」稼げる時代が、すでに来ていた。」を、Books&Appを発見しました。
こちらの記事では、いくつかの職種で実際に上司よりも稼いでいる人たちが紹介されています。
あるコンサル出身者はこう言った。
「サラリーマンの平均給与が下がっている理由の一つが、正社員の給料をあげるよりも、外部の優秀な人物に、必要なときだけ払ったほうが良い、と考えている企業が増えているから、というのはあると思います。」
さらに彼はこう続けた。
「正社員も、若手は優秀な人ほど定着率が悪い。だったら、最初から外部に、と言うのは自然だと思います。」
昔はコア業務は社内で仕事を回していたため、「社内のできる人」に仕事が集中していた。
だが時代は代わり、「外部」を使うことに徐々に抵抗がなくなってきた企業が増え、かつ社員の「終身雇用」へのこだわりが消えた今、今は社会全体で「できる人」に仕事が集中する……。
ある転職エージェントは言った。
「そうですね……今は能力の高い人とっては本当に良い時代だと思います。仕事は選び放題で、副業も認めてもらえる。だから、稼げる人はサラリーマンでいながら、青天井。稼ぎたいからと言って無理して起業する必要もない。」
「社内からデキる人を探す」⇒「社会全体でデキる人を探す」にシフトしているんですね。その結果、一部のデキる人に仕事とお金が集中し、優秀な人材は「超」稼ぐことができるわけ。
「そんな一部の人の例を紹介されても、それは特殊過ぎる!!」と思っちゃいますよね。
ただ実際、私はこの個人メディア運営を通して気付いたんですが、サイドビジネスで月10万円以上稼いでいる人って意外とたくさんいるんですよ。
会計士が税金関係の独自サービスを出す、コンサルサラリーマンがスカイプを使って相談に乗る、個人投資家が企業分析をnoteで販売する、ブログに広告を掲載する、せどり、趣味の写真をWEBで販売するなど…
本業と並行しながらでも稼いでいる方々の特徴として、以下のどれか1つ(ないし複数)が必ず当てはまっています。
- 本業のスキルが個人領域のサイドビジネスでも活きる
- 本業とはまったく別のスキルを独学で身に付けている
- 趣味の延長線上で、好きなことを収益化している
簡単に言うと、個人のスキルが、他人の課題や悩みを解決するレベルにまで到達していることが大きな共通点です。
100万以上稼いでいる兼業サラリーマンの方を知っていますが、彼らは口をそろえて「会社の給料はベーシックインカム、副業収入で大きく稼ぐ」と言っておられます。
恐ろしい時代になったと実感しますww
このように、個人のスキルで稼げる人材は収入が青天井な一方、その他大勢のサラリーマンは給与が横ばいor下落基調なので、収入格差が大きく広がる結果になってしまうんですね。
副業収入を得ているサラリーマンの統計を見てみた
じゃあ、副業に興味を持ったとして、「実際にまわりの副業リーマンは何をしているのか?」気になりますよね。
分かりやすい資料があったので、紹介させていただきます。
【複業家709人にアンケート】
・1人あたりの平均兼業・副業数は2.88件
・兼業・副業をする理由は「収入・スキルの向上」「社会との繋がり」「自分試し」など
・約半数が、本業とは違う仕事で兼業・副業を実施
・兼業・副業による収入、3人に1人が年間10万円以上
出典: https://t.co/FnP2A1brRI pic.twitter.com/SD9DulOqBH
— Joy@複業家 (@joy_nus) November 15, 2017
(リンク失礼します)
ポイントは、約半数が本業とは違う仕事・職種で副業を実施している点ではないでしょうか?
具体的に兼業・副業収入はどこから得ている?

出典:クラウドワーカー709人に聞いた2017年の兼業・副業事情
副業収入の多くは、物販の転売で利ザヤを稼ぐヤフオクやメルカリが主流のようです。
また2位のマクロミルは、企業のアンケートにモニタとして回答することでお金を稼げるポイントサイト。毎月1000~2000円は確実に稼げるそうなので、隙間時間を有効活用したいサラリーマンや主婦などに人気なんでしょう。
1~3位の副業は、誰でも気軽に始められるので、意外とやっている人は多いのだと思います。
副業でいくら稼げているのか??
こちらが、副業の収入の実態です。

3人に1人以上が年間で10万円以上を稼いでいるとのこと。
「3人に1人も10万円以上稼いでいるの?!」と思われたでしょうか?
実は、年間10万円であれば、誰にでも実現可能なレベルなんですよ。
ポイントサイトでアンケートに答えたり、無料の会員登録を繰り返すことで稼げてしまう額なんですよね。
先ほども出てきたマクロミルや【ECナビ】でこつこつモニターアンケートに答えて、A8.netでセルフアフィリエイト(自分でサービスに登録すること)をやれば、年間10万円はまったく難しい額ではありません。
ただこれらの稼ぎ方は、スキルを使った収入というよりは、時間を切り売りして得る収入です。なので、長期的に稼ぐ上では、他の収入源も確保したいところです。
所得格差が広がる時代に、収入を増やす方法

副業解禁で、サラリーマンの収入格差が拡大していく残酷な事実をお伝えしてきました。
ここで、収入を増やすためにサラリーマンが取れる手段は2つ。
- 給与の高い会社に転職する
- サイドビジネスを始めて、収入源(本業+α)を増やす
手っ取り早く収入を上げる方法は、高い給与を払ってもらえる会社に転職することです。
とは言え、そう簡単に会社を辞めたり、移ったりするのは難しいですよね。そこでまず、個人的にオススメしたいのが、あなたの転職市場価値を把握することです。

たとえば、MIIDAS(ミーダス)では学歴・職歴とスキルなどを登録するだけで、推定年収オファーを算出してくれます。このサービスを使えば、わざわざ転職エージェントと面談せずに、あなたの職歴を考慮した市場価値を知ることができるんです。
サラリーマンの場合、どうしても社内での情報交換にとどまってしまいがち。同業他社や同じ職種を他業界で活かせる時の年収は意外と把握されていない方が多いんです。
たとえば、リクルートでエンジニアをしていましたが、ほぼ同じ業務内容で年収が200万上がるということで、金融業界に転職した知り合いがいます。
今のあなたの給料が市場価値より高いのか低いのかを確認してみてはどうでしょうか??
ストック性の高い副業で、長期的な収入アップを目指そう
転職を試みても、年収が上がるとは限りません。その場合は、やっぱり副業で収入を上げるしかありません。
もしサイドビジネスに興味があるのであれば、ストック性の高いビジネスを強くオススメします。
ストックビジネスとは、資産性が高いビジネスのことで、代表例は株式・不動産投資ですね。
実際に最近では、マイナス金利の導入もあって、不動産投資が流行っています。一度不動産を購入し、入居者さえ確保できれば、毎月一定の家賃収入が見込めます。
とはいえ、お金がないと不動産投資なんてできませんよね。(笑)
そこで、一番オススメしたいのが、ネット上に個人メディアを開設し、情報を発信して広告収入を得ること。
こちらの個人メディア「Dual Career」は、キャリアと収入源の多角化をテーマに私が一人で運営しています。
ブログ運営の魅力はストック性が非常に高く、ゼロコストで始められる点です。
たとえば、こちらの記事「TOEICオススメ英単語帳4選と正しい単語の覚え方【目指せ200点UP!】」は、毎月1000人以上の人に読んでいただき、僅かながらではありますがAmazonから紹介料もいただいています。
このように一度ブログを書いてしまえば、その記事が半永久的に働いてくれることもあるんです。
ゼロから事業を起こすとなると、初期投資がかかり最初は赤字経営が普通ですが、ブログはお金をかけずに始められます。失うのはブログ執筆に要した時間だけです。
もし興味を持った方は、無料のブログサービス、はてなブログから始めてみてはいかがでしょうか?
※ブログで稼ぐ方法については、後日詳細を更新させていただきます。
【さいごに】副業解禁後は、収入源の多角化が必至!!
副業が解禁されることで、サラリーマンの収入が二極化することは間違いありません。働き方改革の影響を受け、残業代で稼ぐ従来のモデルが通用しなくなります。
一方で、高い能力を持った人材はどこからも引っ張りだこです。
最後に、どんなに高い給料を払ってくれる会社で働いていても、一社の給料に依存しているうちは収入が安定しているとは言えません。
最初は数百円からでもかまわいません。本業以外で、お金を稼ぐ力とマーケットを選ぶセンスを磨きましょう!
まずは、よく日経新聞にも掲載されているお仕事マッチングサービス「クラウドワークス」を使って、今の自分のスキルがお金に換金できるか調べてみることをオススメします。
もし自分のスキルが、市場で高く評価されているのであれば、工夫一つで大きな収入が見込めると思います。
関連記事:【ブログで副業?】私がパラレルキャリアを目指す理由と絶大なメリット&効果
ちきりんさんの、「マーケット感覚を身につけよう」は平易な文章で、これからの稼ぎ方について書かれていてオススメです。個人で稼ぐモデルについて学ぶことができます。

本日は最後まで読んでいただきありがとうございました!
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