投資を始めたいと思っている方に、1つだけお伝えしたいことがあります。
健全な資産配分をしないと、あなたの大切なお金は簡単に失われます。
お金を株や事業に投ずることは、経済のパイを拡大させます。投資はお金を増やす手段なだけではく、立派な社会貢献だと私は考えています。
なので、仮想通貨がこれから上がりそう、IoT銘柄が上がりそう、いややっぱり米国株だ!!!と、それらの銘柄を購入するのは素晴らしいことです。
でも大切なお金を投ずる前に、適切な資産配分について理解しませんか??
投資は危ないものというイメージが先行し、大半の個人投資家が利益を出せない理由は、適切な資産配分を行わずに、思いつきででお金を市場に投じてしまったからです。
本日は、私の投資バイブル「先物市場のテクニカル分析 (ニューファイナンシャルシリーズ)」で推奨されている資金配分とリスクを最低限に抑えハイリターンを狙う投資手法を紹介します。
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金融投資の結果は資産配分で決まる
マネーマネジメントとは、

資金を分散させる理由は特定市場でのリスクを限定させるためです
実は、資金の分散はリスクを低減するだけではなく、
最適な資金配分は個人の投資目的によって左右されますが(信託銀行が金融商品を買ってもらうためによく使う常套句
投資する上で絶対に守りたい3つのガイドライン
「先物市場のテクニカル分析 (ニューファイナンシャルシリーズ)」の著者、ジョンJ・マーフィー氏が推奨している資金配分がこちらです。
- 投資の合計額は資金の50%を限度とする.
- 1つの市場に投資する金額は、全資金の15%を限度とする
- 1つの市場に対するリスク金額は、資金の5%以内にする
先物取引を前提にしたマネーマネジメント論ですが、投資全般にも適用できる素晴らしい原則です。
1.投資の合計額は資金の50%を限度とする
この書籍では投資の合計額は資金の50%を限度とし、残りは債券で運用することが推奨されています。要は、資金の50%は安全資産として持っておけということです。
世界的な同時暴落が起きた場合、どんなに分散しても資産を防衛することはできません。お金の一部がキャッシュとして控えてあれば、負けたあとに再び投資を再開できます。なので50%の資産をリザーブとして残しておけという著者のメッセージです。
暴落はチャンスでもあります。暴落を好機と捉え割安で株や通貨を買うことができれば、あとは上がるのを待つだけです。
このように、銘柄を買うタイミング(時間)を分けることも立派な分散投資です。なので、投資予算の一部はキャッシュ(現金)や債券で残しておきましょう。
2.1つの市場に投資する金額は全資金の15%を限度とする
次に、1つのマーケットに投資する金額は全資産の15%以内としましょう。日本株だけで資産運用をする場合、自動車、通信や不動産産業など、セクター(業界)ごとに投じる金額の限度を決めなければなりません。
たとえあなたが車が大好きだからと言って、トヨタ、日産、マツダ、三菱自動車にそれぞれ資産を分散しても、自動車メーカー全体に何か問題が起きれば、損失を免れることはできないでしょう。なので、限定されたマーケットに投じるお金は資産の15%を限度としましょう。

仮想通貨も同じです。投資にまわせる余剰資金すべてを仮想通貨投資に使うと、たとえ異なる暗号通貨を売買しても、リスクを分散させることはできません。写真のように、同じマーケット内では異なる銘柄や通貨でも同じような動きをすることが多いです。
3.1つの市場に対するリスク金額は、全資金の5%以内とする
次に、1つの市場に対するリスク金額は全資金の5%以内とすることです。
100万円の元手で仮想通貨投資にチャレンジしたいと考えた場合、原則に従えばあなたが投じれるお金は最大で15万円です。価格の値上がりを見込んで仮想通貨を買い込んでも、暴落が起きるかもしれません。その際は、5万円以上の損失が出る前に損切り(損失を最小化するために決済すること)しましょう。
15万円のうち5万円を失うことは、投資金額の1/3を失うことを意味しますが、あなたの資産全体(100万円)から見れば、たったの5%の損失に過ぎません。このように、投資原則に従って売買をすれば、損失を最小限に抑えることができます。
一方で、値上がりに期待し衝動的に全資産100万円を投じてしまえば、30万円以上のお金を失います。株や投資が危険なものと思われる原因は、リスクを考慮せず、感情に任せてお金を投資する人が後を絶たないからです。
成長産業で分散投資が低リスクハイリターン

資金を失うリスクを最小限にとどめるには、やはり資産の分散に尽きます。そして、1.将来的にパイが増えるマーケットで、2.資産を分散させるのが最も効果的です。
成長産業への投資は、富の奪い合いであるゼロサムゲームではなく、富を創り出すプラスサムゲームです。なので、時間の経過とともに市場のパイが拡大する場所では、事業が成長していなくても、市場の成長とともに富が増えることになります。
つまり産業(セクター)選びを間違えなければ、仮に個別の銘柄選びに失敗しても、市場全体の成長にあやかり価格が上昇する可能性があります。結局これは、リスクを低減することにつながります。
「過度な分散は、リスクを低減できてもリターンが見込めないのでは?」という不安は、成長産業内で分散投資をすると解消されます。
例.暗号通貨マーケット内でも分散

たとえば、仮想通貨の普及に期待する場合も、複数の仮想通貨に同時に投資をしたほうが合理的です。現在はビットコインが暗号通貨の先頭を走っていますが、イーサリアムがプラットフォームになるかもしれません。
図のように、仮想通貨の中でも、資産を分散することで平均リターンを高め、リスクを低減することができます。
まとめ
大切な投資資金を失わないために守りたい3原則を紹介しました。
- 投資の合計額は資金の50%を限度とする.
- 1つの市場に投資する金額は、全資金の15%を限度とする
- 1つの市場に対するリスク金額は、資金の5%以内にする
そして、このルールに従った上で、成長産業内で分散投資を行いましょう。
私が大好きなプロサッカー選手本田圭佑さんの言葉に、「勝負は準備で決まる」というものがあります。金融投資も準備(資産配分)で結果の大半は決まるんだと思います。これから投資を始めてみたいという方は、是非過度なリスクをとらずに、マーケットを楽しんでいきましょう。
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