【WEB3.0時代の生存戦略】分散型社会は、富・情報の独占を加速させるよって話

先日翻訳したこちらの記事「WEB3.0の衝撃とは??ブロックチェーン・仮想通貨が実現するネットの未来!」をたくさんの人に読んでいただきました。ありがとうございます!!

 

中身をまとめると、

1.現在のインターネットは、権利や富が一部のプラットフォーマーに独占されている

2.WEB3.0(非中央集権化)によって、ネット上の資本が個人に直接行き渡るようになる

この2つが、ポイントでした。

 

FacebookやGoogleが、顧客から得た一部のデータを提供することで莫大な広告収入を独占している。この富と情報の一極集中を回避できるのではないか?

WEB3.0には、そんな期待がなされているんですね。

 

 

この期待とは裏腹に、私はWEB3.0の世界はより残酷な結果をもたらすことになると考えています。

 

WEB3.0(情報と富の分散化)の本質は、これまで莫大な富が集中していた場所が、一企業からイチ個人に変わるだけだからです。

つまり、富・情報の格差は、拡大されていくんです。

WEB3.0時代の先駆者的存在であるイケダハヤトさんは、そのことをよく理解されています。だからこれからの経済を「スーパースター経済」と例えていらっしゃいます。

 

今日は、「非中央集権時代に、私達一般人がどのように富や情報を稼いでいけばいいのか」について考えていきます。

産業革命以来、富の一極集中は強まり、再分配機能は弱まってきた

「ブロックチェーンや分散化」について語る前に、もう少し古い話をしていきます。

ブロックチェーン革命単体を点で捉えるのではなく、テクノロジー革命という流れ(線や面)で考えてみることで、WEB3.0の未来をより鮮明に想像できるようになります。

 

テクノロジーの発達とともに、富や情報の一極集中は加速し続けています。産業革命、IT革命、ブロックチェーン革命と進むにつれて、資本の独占化が進んでいるんですね。

独占の何がまずいかというと、再分配機能が損なわれることです。

簡単に図解してみます。

ローマ帝国や産業革命以前の国家は、国がお金を集める代わりに、国民全員にお金の再分配が行われていました。もちろん、今でも国家に富の再分配の役割はありますが、相対的にこの力が弱まっているわけです。

ここで産業革命・IT革命が起きます。

シンプルにいうと、国家にかわって民間企業に富が集中し、民間企業が独自に資本を分配するようになりました。

巨大企業に集まった富の分配先は、従業員です。FacebookやAmazonに集まったお金は、国家と比べるとごくわずかな人に行き渡るだけに留まります。

 

しかも30年前に起きたIT革命で、世界トップ企業の総従業員数は半分以下になっており、富の集中が加速化しています。

たとえば、トヨタの従業員数は全世界で30万人ですが、Facebookの従業員はたったの2万人です(時価総額はFacebookのほうが余裕に上)。それぞれ会社のあげる利益はトヨタが300億ドルであるのに対して、Facebookが150億ドルなので、Faceookがいかに効率よく稼いでいるかが分かります。

 

稼いだ利益を従業員で分配すると考えると、これまで30万人で分配されていたお金が、IT企業の独占によってたったの2万人にしかお金が行き渡らないことになります。

 

IT革命によって、富の分配機能が大きく損なわれ始めたんですね。

で、次にブロックチェーン革命が起きます。私の予想では、今のIT企業による独占どころの話ではありません。

 

一例をあげるとこんな感じです。イケハヤさん、勝手に使ってごめんなさい。

この図では、イケダハヤトさんを例にしてみました。たとえば市場の富が彼に独占された場合、一体どこにお金が再分配されるのでしょうか??

彼も面白い人や事業に再投資をするでしょうが、それはごく一部の相手に限られます。少なくとも、既存IT企業より少ない再分配に留まるのは明らかです。

 

このように、テクノロジー革命の流れから俯瞰して考えると、国⇒大企業⇒個人と、富の集まる場所が小さな場所に移行していることが分かると思います。

WEB3.0(分散化社会)では、強いノードに資本が一極集中する

ブロックチェーン革命のおかげで、個人同士が直接やりとりできる時代がもう目の前まで来ているのは、ご存知の通りです。

 

ブロックチェーンの説明で、このようなノード同士がつながった図をみたことはありませんか???

ブロックチェーン上のノード同士の繋がりとしては、確かにこれで正しい。

 

WEB3.0の世界では、プラットフォーマーに集まっていた富が個人に分散されるようになります。これは事実でしょう。

でも残念ながら、その資本が個人に均等に分配されるわけじゃないんです。

 

「ブロックチェーンでは仲介者の中抜きを促し、個人の権利・利益が確保される」のは魅力なんですが、旨味を得られるのは力のある個人に限るんですよね。

 

個人と個人の繋がりを表すネットワークは、強い個人を起点にこのような結びつきになっていくんです。

「分散型社会、個人の時代」を語るうえで外せない点は、

巨大IT企業(プラットフォーマー)に代わって、強い個人が多くのノードと結びつきを得ること。

 

個人同士は平等に繋がるのではありません。影響力に応じて繋がりの密度や本数が変わっていくのが、個人の時代の本質なんです。

 

なので、私達は個人ベースで生存戦略を考える必要があります。

【私たち凡人の生存戦略】繋がるノードを増やしつつ、個の力を高める

WEB3.0の分散化社会で、僕たち一般人は、どのように生き残っていけばいいのでしょうか??

簡単に生存戦略について、考えてみます。

 

これまでWEB3.0の社会では、「影響力のある個人に富が集中する」と何度もお伝えしてきました。

この大きな転換点は、私たち個人にも間違いなくチャンスです。

 

私が狙っている生存戦略は、その名も「おこぼれGET戦略」です。(笑)

ちょっと極端な例ですが、WEB上のパワーバランスはこれからこのように変化していきます。

WEB2.0(現状):プラットフォーマー:インフルエンサー:個人=90:9:1

WEB3.0(未来):プラットフォーマー:インフルエンサー:個人=10:80:10

 

イケハヤ氏を筆頭に、影響力のある個人がさらにパワーを増していくのは間違いありません。

そして、注目していただきたいのは、

プラットフォーマーが握っていた富が、個人にもおこぼれのように舞い込んでくるところです。

ここを逃すわけにはいきません。

 

「じゃあ、どうしたらいいのか?」って言うと、他のノードとの繋がりを増やし、影響力を増していくしかないと思います。

結局のところ、生存戦略に抜け道はなく、淡々と努力するしかないんですよね。

一般人が「強い個人」になるためには、これからはこの3つを意識したほうがいいです。

  1. 発信力を高める
  2. 他人がもたない知識・スキルを身に付ける
  3. 独自のストーリー(美学)を持つ

 

結局ネット上で繋がりの本数を増やすためには、発信力を高めるしかありません。

「どうやったら発信力が高まるか?」を突き詰めると、他人に有益な情報を提供するに尽きるんですよね。

つまり、1と2は本質的につながっています。

 

そして、最近すごく重要だなぁと感じているのが、「ストーリー(美学)を持つこと」。(ちなみに私はまったくこれが出来ていません・・)

経済合理性の追求や、ロジックでつなぎ合わせたオピニオンには、そこまで人は共感しなくなってきています。しかも、この分野は将来的にはAIで代替可能です。

 

だから、発信者独自の美学や魅力を高めていかないと、陳腐化しない「個の力」を維持し続けるのは難しいと感じている今日この頃です。

 

いつも動向を追っている一人に、最所(@qzqrnl)さんという方がいます。

彼女がnoteで発信されている内容は、まさに自分だけにしか語れないストーリーがあるんですよね。ちょうど僕は、彼女のストーリーにほれ込んでファンのようになっています。

 

提供される情報そのものに関心がある状態から、「『この人』が発信する情報を知りたい!」と思っていただけるようになると、もはや他者との競合という概念がなくなります。

 

個人の生存戦略として、私が独自のストーリーを持ちたい理由は、関係の持続性が強まることにあるんです。

【まとめ】WEB3.0の到来を見越して、個人の力を高めておこう!

これまで、WEB3.0で起こるであろう残酷な結果について紹介してきました。

結局富や情報が、どんどん小さい場所に集まるようになるので、必ずしもWEB3.0は個人にとって旨味があるわけではないよって話です。

 

で、その旨味を最大限得るために、「個の力」を今のうちに高めておきたいところです。

  1. 発信力を高める
  2. 他人がもたない知識・スキルを身に付ける
  3. 独自のストーリー(美学)を持つ

この3つを意識するだけで、大きく変わります。

 

「何を発信していいのか分からない・・・」と言う方は、国光さんのこちらのツイートを参考にするといいでしょう。

市場成長率が高く、まだまだ情報が不足している分野だと、圧倒的に情報の需要が供給量をうわまります。

「興味のある分野」×「需要が高く、競合がいない分野」の掛け合わせで情報発信をすることをオススメします!!!

このWEB3.0の記事なんて、ほとんどの人が書かない内容ですからね。

 

この記事が何かしらの参考になれば幸いです。

本日も最後までありがとうございました!!


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