インデックス投資という、数ある投資手法の中でも最も代表的な投資手法について、今日は考えてみたいと思います。
インデックス投資では、ある特定の市場価格の平均を後追いするように資産運用します。
たとえば、米国の市場が毎年4%の成長率であれば、米国のインデックス投資ではだいたい4%の利回りを得ることができるんですね。
多くの経済学者やノーベル賞受賞者が一番儲かる堅実な投資手法がインデックス投資だ!と訴えているのですが、なかなかそれが浸透しません・・・。(笑)
本日は、「インデックス投資が儲からない・・」と言われる理由について深掘りしていきます。
結論からいうと、インデックス投資は長期的に見れば儲かる可能性が限りなく高い投資手法だと言えます。
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インデックス投資を始めるタイミングが悪いと最初は儲からない

まず、インデックス投資で含み損を抱えてしまうパターンは、投資を始めたタイミングが悪かった場合です。
インデックスは市場の成長に指数が連動しているので、成長が見込める場所に投資をすれば、経済成長とともに利益を得るのがインデックス投資の狙いです。
なので、もっとも簡単に高い利回りを得られる投資と言われています。
しかしながら、株価は上がることもあれば下がることもあるので、投資を始めたタイミングがたまたま悪ければ、買った後すぐは含み損を抱える可能性もあります。
具体的にいえば、リーマンショックが起きる前にインデックス投資を始めてしまった人は、開始直後はかなりの含み損を抱えていたはずです。
ただ、このショックでも投げ売りすることなく、コツコツ投資を続けていた人たちは今では含み益に回復しています。
経済は成長し続けると信じ、長い目線で株価を負えば、インデックス投資で損をしている人たちはほぼいないと言えます。
インデックス投信の選び方を間違ってしまう

一口にインデックス投資と言っても、数多くの指数があります。
インデックス投資で儲からないパターンでよくありがちなのが、成長が見込めない地域や値上がしない指数を購入してしまうことです。
たとえば、J-REITという日本の不動産投資を指数化した投資信託を投資先に選んでしまうと危ないかもしれません。
10年、20年、もしくはそれ以上の長い期間を前提とした長期投資を考えた場合、人口減少が顕著で3分の1が空き家になると言われているマクロ環境の日本で、今後も不動産市場が活発化になる可能性は限りなく低いですよね。
こういうふうに、成長が見込めない市場のインデックスに投資をしてしまうと、儲からない可能性もあるということは覚えておくべきだと思います。
アクティブ投信が魅力的に見えてしまう人もいる
また、インデックス投資が儲からないと言われやすい理由は、アクティブ投信の利回りがインデックスより高いと思われているからです。
アクティブ投信とは、市場平均よりも 上回ることを目標に、投資先と運用をファンドマネージャーに一任する投資信託です。
「儲かりそうな株をプロが選んでくれる」と言えば、分かりやすいでしょうか?
投資のプロにお願いできるから、メチャクチャ魅力的に見えますよね?
しかしながら、、ファンドマネージャーに投資先の選定や売買をしてもらう分、割高な手数料を払うことになります。
ちなみにインデックス投資は手数料が激安で、安いものは0.2%ほど。アクティブ投信だとその10倍の2%くらいだったりします。
「アクティブ投信か?インデックス投信か?」という議論はこれまで何度もされてきましたが、多くの研究から長い目で見ればアクティブ投信がインデックス投信のパフォーマンスを回ることはないということが分かっています。
もちろん、 魅力的なインデックス投信もあり市場平均を上回っているファンドもあります。しかしながら、それは本当にごく一部です。数百以上の投資信託から、パフォーマンスの高い僅かなアクティブ投信を引き当てる難しさを考えると、素直にインデックス投信にお金を通した方が良いということです。
投資のプロにお願いしているから儲かりそうという理由でアクティブ投信に惹かれがちですが、実際のところはインデックス投信がオススメということです。
インデックス投資で一攫千金を夢見てしまっている

次に、インデックス投資が儲からないと思われがちな最大の理由が、コツコツとしか儲からないから。
今だいたい世界の成長率が全体でも3,4%ぐらいでしょうか。 これは簡単に言えば、世界の市場に投資をした場合1年で100万円が103万円になるということです。
たった3万円しか儲からないのなら他の投資をしようと考え、インデックス投資を途中で諦める人が続出しているのが現状だと思います。
しかし、投資は複利で考えるべきです。
一年単位で見れば小さい利回りでも、それを 何年もかけ合わせていけば大きい利回りになります。
5パーセントの利回りを20年間続けていけば、最初に投資した金額は3倍近くに膨れ上がります。
20年で3倍を、 大きいと考えるか小さいと考えるかは人次第ですが、 金融や経済の専門知識がなくても資産を3倍にできるのは明らかにお得ですよね??少なくとも現金で持っておくよりは全然コスパがいいでしょう。
なので、「インデックス投資はコツコツ資産形成をする手段で、一攫千金は不可能」。それだけ踏まえておけばインデックス投資はとても魅力的な投資だと思えてくるはずです。
インデックス投資が儲からないのは長い目で見れば大嘘
最後に、インデックス投資が儲からないというは、大嘘という根拠をお見せしたいと思います。
こちらは、米国の代表的な株価30組を組み合わせたダウ平均株価の50年間の推移です。

ダウ平均は、指数が出来て以来、局所的に下落することはあっても、基本的には右肩上がりなんですね。
先ほど投資を始めたタイミングによっては含み損を抱えてしまうケースがあるとお伝えしましたが、 長期的に見ればどのタイミングで投資を始めても最終的には含み益となることが、この図から分かると思います。
なぜ最終的には指数が増え続けているかと言うと、 市場は経済が右肩上がりに成長し続けることを前提に出来上がっているからです。 何と言うか。これはもうルールでしかありません。(笑)
せっかく投資にお金を回す余裕があるのであれば、その原理原則を活かさない手はありません。経済のルールを使って、自分が稼いだお金を増やすのがインデックス投資なんです。
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長い目でみた投資については、積み立てNISAを本気でオススメしています。こちらの記事もどうぞ。