どうも、会社員2.0を提唱しているブロガーのエルモ(@newpapalife)です。
突然ですが、サラリーマンの大きな悩み事はズバリ給料ではないでしょうか??
「めちゃくちゃ仕事で成果を出せるようになったのに年収が全然上がらない・・」、「10年上の先輩より明らかに利益をもたらしているのに、先輩のほうが給料が高い・・・」と思ったりしますよね。僕は思いますw
しかし残念なことに、経済学の視点からみると、給料が個人の頑張りに応じて変動するものではないという残酷な真実が待ち受けています。
具体的には、
- 給料とは再生産コストである
- 収入は特定市場の人材価値で決まる
ということです。よくわからない!という方に向けて、これから詳しく説明していきます。
ちなみに、日々の頑張りで給料が増えないと分かったからこそ、取るべき戦略もあります。そのあたりも最後に紹介するので、楽しみにしててください。笑
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給料は再生産コストで決まる
給料というものを、個人ではなく、もっと大きな経済学的な観点から見てます。すると、給料に対する見方が変わってきます。
経営者視点で見ると、給料は会社のコスト。人件費ですから、このコストを抑えれば抑えるだけ、会社の利益が増えます。だから、経営者側からすると、給料を上げるインセンティブはあまりありません。
実際にマルクス経済学では、給料は「再生産コスト」と定義されています。
働いたら疲れますよね?
その疲れを回復させ、明日また元気に出勤してもらうために支給するお金こそが給料なんです。
「いやいやいや、給料は会社に貢献した対価だ!」と言いたい人もいるのではないでしょうか???
言いたいことはわかります。でも、マルクスはそう定義していて、実際にこの考えが今の日本社会でもワークしています。
たとえば、年功序列型の日本的雇用は、まさに「給料は再生産コスト」を体現したような形です。
あなたの会社では、20代の能力が高い社員とろくに仕事もしていない40代社員では、どちらがお給料は高いですか?
きっと40代社員のほうが高いのではないでしょうか?
その理由も、「給料は再生産コストだから」の一言に尽きます。
20代の多くは独身ですが、一方で40代の人は家族ができ、若手社員にくらべ家賃も高い。子どもの教育費もあります。
つまり、40代社員は20代よりも生活コストが高い。だから、会社で働いて次の日元気に出社してもらうための再生産コストが高く、給料も若手以上にもらえる。そういう仕組みになっているんです。
この図をみたら、イメージしやすいでしょう。
実際には再生産コスト以外にも、給料にはいくつもの要素があると思います。実際成果を出した人が同期よりも給料がちっとばかり高いですから。再生産コスト、業界、成果、労働時間などによって、給料の多寡に違いは出てくるわけです。
でも、ここで覚えていただきたいことは、
給料を構成する要素の9割は、再生産コストであり、生活費を賄うお金だということです。
勘の良い方はお気づきだと思いますが、「生活費を賄うお金=給料」ならば、収入は生活コストで消えていくため、お金はそうそうたまりませんよね??
いや、本当にそのとおりなんです。笑
だから、年収300万円の人も、年収1000万円の人も、みんな貯金がうまくいかないんです。年収1000万円の人は、業界がら飲み会も多く、土日もつぶれるなどの理由で、お金が飛んでいくことも多い。そのコストを賄うための年収1000万円と考えれば、彼らが1000万円プレイヤーでも、お金に苦しんでしまうわけです。
この再生産コストは身も蓋もない理論なので、もう少し具体的に、給料を上げる・お金を増やす方法について考えていきます。
給料を決めるのは、個人の能力ではなく業界
つい最近バズったツイートで考えさせられたのがこちらのツイート。
会社来てネットサーフィンして夕方から飲み会してるだけのオッサンが年収1,500マソもらえる商社みたいな仕事がある一方、そのオッサンのガキをお盆休みもなく必死で世話してくれる保育士さんが年収300万という光景を目にすると、革命は近いなと感じてしまう。
— 誇りで飯が(ry (@908_908) August 15, 2018
ネットサーフィンをしている商社マンが年収1500万なのに、必死に働く保育士さんが300万しか稼いでいない事実が、バズっていました。
これも、基本は再生産コスト理論で説明ができちゃいます。
商社マンを毎日元気に出社させるために必要なコストが、保育士のそれより5倍高いってことです。
つまり、高い給料がほしければ、再生産コストが高いとされる業界を目指せばいいということです。
公務員、ベンチャー、海外現地採用、大企業全部やってきて思うのは、人の報酬って能力ではなく相場とか業界に回ってるお金で決まるということ
お金が欲しければ高い業界に行けばいい
私が大切にしてることは、いくら貰ってるかより、今後どういう戦略でどこでどう生きていくかしっかり言えるかどうか— Kayoreena 🇮🇳 Kayo Osumi (@kayoreena1021) August 18, 2018
こちらのツイートも本当に、給料の本質をついていると思います。結局のところ、高い給料が支払われるフィールドを選べばいいのです。
今日お伝えしてきたことを、まとめていきたいと思います。
経済学的には給料が決まる仕組みは、「再生産コストに基づいて決まること」。それを言い換えれば、「給料は能力ではなく、業界によって決まる」とお伝えしてきました。
つまり、今置かれたポジションでどう頑張るかよりも、どの業界・企業に自分を置くかのほうが、よっぽど重要なわけです。
給料が高い業界を調べる簡単な方法とは??
僕がおすすめする給料が高い業界を調べる方法は、ずばり転職サイトを利用することです。
転職サイトは非常にうまくできていて、あなたのこれまでの職歴やスキルを伝えるだけで、各業界での需要や推定年収をしることができます。この仕組みを利用しない手はありません。
とくに、今では、人工知能や統計学の発達のおかげで、コンピュータが出すアンケートに答えるだけで、あなたの各業界での推定年収を算出するサービスもなんと無料で出ています。

たとえば、転職サイトのMIIDASはその先駆けでして、5分で回答できるアンケートに答えると、あなたにあった転職オファー(年収オファー付き)と書類選考不要の面接を提供してくれます。
なのでぜひ、これまでのあなたの職歴を活かしつつ、高収入の業界を知りたいという方には、一度5分で終わるアンケートだけでも答えることをオススメします。
同じマーケティング職でも、自動車業界と食品業界、金融業界では、業務内容は全く同じでも年収が100万、200万違うことはざらにあります。
是非一度、あなたのスキルを活かせる業界について調べてみてください。きっと意外な発見があると思います。
こちらの記事では、私が実際にMIIDASを利用して、各業界の年収オファーを調べてみた結果を詳しくまとめています。ぜひお読みください。
オススメ記事紹介:市場価値を5分で調べられるMIIDASの活用がオススメ! |

【さいごに】給料が再生産コストで決まるときに、お金を貯める方法
ここで最後に、みなさんがきっと抱えているであろう疑問にお答えしようと思います。
給料がもし再生産コストであるならば、どんな業界について、高い給料をもらっても全部お金が飛んでいっていくんじゃないかという疑問です。
まさにそのとおりで、この事実に気づいていない人は、お財布に入ってきた分のお金を毎月すべて使ってしまう傾向にあります。
そこで個人が取るべき戦略は、
あなたの生活コスト<<<<<<業界の平均再生産コスト(平均年収)
になるよう、心がければいいわけです。たとえば、飲み会・接待が多く、出費が重なるがゆえに給料の高い商社マンが、飲み会・接待を控えたり、少し我慢して家賃が低いところに住めば、給料の多くを貯金や投資にまわすことができるようになります。
なので、ありきたりな結論になりますが、普段の生活コストを抑えるよう心がければ、収入と同じだけの出費を控えるようになり、お金もどんどんたまり始めるということです。
身も蓋もない意見ですが、結局節制するのがお金を貯めるポイントなんですね。
今日はこのあたりで、終えたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
私は最近、このブログで「会社員2.0」を提唱しています。現代の会社員が、サラリーマンの立場を使いこなす方法論を具体的にまとめています。
ぜひぜひお読みください。
また、こちらの記事では、僕と同じ世代の20代、30代がどうお金を稼いでいくかについて、戦略を立ててみました。サラリーマンをしながら、収入源を複数確保し、資産形成をする方法を詳しく書いています。