どうもエルモです。ついに、ついに、、大好きな旅行ネタをブログで解禁します。今日は、2014年にアルゼンチン旅行に行った時の話です。
話の結論から言うと(ページ閉じないでくださいねw)、
- アルゼンチンペソの信用が無さ過ぎて、自国通貨の役割が果たされて居なかった
- 代わりとなる通貨をアルゼンチン人が必至に探していた
- 昔は米国ドルだったけど、それがいまビットコインになろうとしている
ってところをお伝えしたいと思います。
当時、アルゼンチンは財政破綻寸前でした。現地に訪れると、アルゼンチン人が自国通貨を紙切れ同然に扱い、インフレも凄まじいことに。しかし当時は、「まぁこういう国もあるよね」程度に考えていただけでした。
しかし、ビットコインを筆頭とする暗号通貨の普及を目の前にすると、アルゼンチンでの原体験(お金に対する信用不安)とビットコインの暴騰が綺麗にイコールで結びつくようになりました。
ここで言う原体験とは、現金の価値なんてたいしたことないってところです。
日本に住んでいると現金に絶大な信頼を置きがちですが、このような状況がむしろ希少だったりします。
今日は、アルゼンチン旅行中に現金の無価性を教えてくれた3つのエピソードをお伝えします。
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Episode1.横行していた闇両替

私がアルゼンチンを訪れた時、公定レートは1ドル7ペソでした。100ドル持っていけば700ペソと交換してもらえます。
しかしアルゼンチンは度重なるデフォルトで、いつペソが紙切れ同然になるかもわからない状況でした。なので、アルゼンチンペソを安く売ってでも、米国ドルが欲しいと考える現地の人たちがたくさんいたのです。
このような背景があり、闇両替(公式レートを無視した両替)が街中で横行していました。
東洋人の僕なんて、アルゼンチンでは道を歩くだけで気づかれます。。米国ドルが欲しい人達にすぐ、
「Negro cambio, muy caro (闇両替、安いよ)」と何度も話を持ちかけられました笑
実を言うと私は渡航前に闇両替の実態を聞いていました。なので、ピン札の100ドル紙幣を準備してアルゼンチンに向かいました。闇両替が横行している地帯を歩き回り、10人ほどと話をして、一番良いレートを出してきたおじちゃんとお金を交換しました。
闇両替で交換したレートが1ドル11ペソ。つまり、公式レートに比べ約4割安い価格でペソを入手できたことになります。(ここだけの話、僕はアルゼンチン旅行を本来の物価の6割で楽しめたわけです。笑)
本来のレート(1ドル7ペソ)と比べあまりにも損な取引(1ドル11ペソ)になるにもかかわらず、米国ドルが日本人と交換してくれたアルゼンチン人の行動は驚愕でした。
しかしこの体験を通して、自国通貨への信用なんて、高いほうが珍しいのかも?と考えるきっかけになりました。
Episode2.毎朝銀行に並ぶ人たち
これから話すエピソードも、アルゼンチン人が意地でも米国ドルを欲しがるエピソードです。
旅行先では散歩が1つの趣味なので、毎朝アルゼンチンの街を歩いていました。すると1つ気づいたことがあったんです。
行く先々で、朝から銀行に大行列が出来ている!!、、と。
当時は、「へぇ〜、アルゼンチンでは銀行に毎日並ぶんだぁ」と感心していました。
しかし、日本に帰国をして、いろいろ調べていると興味深いニュースを見つけました。どうやらアルゼンチンでは、以下の規制が適用されていたそうです。
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銀行に朝から並んでいた人達は、毎日少しずつでもアルゼンチンペソを米国ドルに換金したいから集まっていたんです。
どんだけアルゼンチンペソのこと信用していないねんww
銀行に行列を作る庶民の人たちを目の当たりにして、国家が破綻寸前になると、通貨の価値なんてあってないようなものだと痛感しました。
注:当時アルゼンチンではペソの代わりに米国ドルを持つ動きが多発していましたが、今では金とビットコインに変わりつつあるそうです。
Episode3.インフレ率を隠蔽するマクドナルド

あと、マクドナルドで食事をするだけでも、アルゼンチンペソがいかに不安定がわかります笑
あなたは、ビッグマック指数をご存知ですか??
ビッグマック指数(ビッグマックしすう、英語: Big Mac index)とは、各国の経済力を測るための指数[1]。マクドナルドで販売されているビッグマック1個の価格を比較することで得られる[1]。
つまりビッグマックの価格が、各国の物価水準やインフレ率を測ることに利用されているのです。イギリスのエコノミストが毎年発表していて、今ではインフレ率を知る重要な指標になっています。
普通ビッグマックってマクドナルドの商品の中でも指折りの高さじゃないですか?
でも、アルゼンチンではビッグマックが一番安いんですwww
こんな感じでしたwww

なぜ、これほどまでにビッグマックだけが安かったのでしょうか??理由は、インフレ率を隠蔽するためだそうです。
アルゼンチンは、毎年20%近くのインフレに苦しんでいます。
(皆が米ドル欲しがれば当たり前ですがw)。
なんと、アルゼンチン政府がインフレ率を隠蔽するために、マクドナルドにビッグマックの価格だけ据え置くように指示したと言われています。どんだけ露骨なやり方なんだと突っ込まずにはいられませんwww
あのマクドナルドでインフレ率を隠蔽する実態を垣間見て、「通貨発行側が安定していなければ、その通貨への信用なんてたいしたことない」と改めて感じました。
新興国を救う仮想通貨
自国通貨の信用が低いのはアルゼンチンだけではない
自国通貨への信用が低いのは、なにもアルゼンチンに限った話ではありません。新興国へ旅行したことがある方は、現地通貨ではなく米ドルやユーロ払いを求められた経験があると思います。
彼らにとって、価値がコロコロと変わる(時には紙切れ同然になる)自国通貨よりも、国際的に認められている米ドルがほしいわけです。
新興国では、米国ドル⇒ビットコインの流れが来ている
そして今新興国では、自国貨幣の代わりになる通貨が、米国ドルからビットコインにシフトしています。
お金の信用が担保されていることが大前提として、その使いやすさに注目が集まっているんだと思います。
2014年にはビットコイン映画祭まで開催されたそうだ。中国同様、他国通貨に対する政府の金融政策が厳しいことに加え、自国通貨の弱さも後押しする形でビットコイン人気が高まっているのだろう。
ビットコインであれば、送金手数料が驚くほど安く、他人にお金が盗まれることもありません。治安が悪い地域では、現金を持ち歩くことはご法度です。また、海外にお金を送金することすら規制されている国もあります。
しかも、ビットコインは世界中の人たちが相互に信用を担保しあっている仕組みです。とりわけ新興国の人からすると、自国1つを信用するより、よっぽど信頼が置けるのでしょう。
ビットコインの需要が新興国で高まる背景には、自由に自国通貨を扱えない上に、自分が持っているお金がいつ紙切れになるか分からないという事情があったんです。
このような事情は、(今のところ)通貨が安定している日本に住んでいると、なかなか感じづらいものです。しかし、海の向こうでは、自国通貨を信用していない人たちがたくさんいることを覚えておいたほうが良いと思います。
アルゼンチン旅行の記憶を思い出すことで、改めてビットコインの可能性を感じずにはいられなかったという話でした。
今日もありがとうございました。
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