【アップデート主義?】お金2.0や落合本が見せる荒削り感満載の本について考えてみた

今日は、佐渡島(@sadycork)さんの新刊「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book)」を読んで感じたことをブログに残していきます。

 

ブログタイトルにもある、「荒削り感」のある書籍とは何なのか?と言いますと、

編集や推敲にそこまでこだわらず、著者が書いたままの文章を「エイヤ!」でそのまま書籍として出版しちゃったものです。(笑)

 

箕輪さん(@minowanowa)が編集に関わっている本、「お金2.0」、「日本再興戦略」は、最低限の編集に留めたまま、そのまま出版され、どちらの本も何十万部のベストセラーになっています。(笑)

紙の本で出版した後に、大量の修正が送られてくるなんて、本来はありえないですよね。。。。

 

企画から出版までの時間を極限まで短くし、著者から一番最初に生まれた言葉をそのまま本にしちゃった荒削り本について、今日は考えていきます。

荒削り感のある書籍は、アップデート主義を体現したもの

今回の荒削り感の残る本は、アップデート主義をを体現したものだと思います。

 

アップデート主義とは、未完成品のまま作品を出し、世の反応を受けて作品を磨いていくスタイル。

自分一人で編集を何度も繰り返し100%の完成品を作り出すのではなく、人を巻き込みながら良いモノを作っていくんですね。

 

佐渡島さんの新刊を読めば分かりますが、コミュニティや即編集可能なモノは、このアップデート主義が非常に有効です。

たとえば、コミュニティ内の活気や結束具合は、双方向のコミュニケーションの数でほぼ決まりますよね?

やり取りが増えれば増えるだけ、熱気が出てきます。

 

あとはブログ運営も、アップデート主義と相性の良いものだと思います。

70%の出来でも、一旦投稿してしまう。読者の反応や、数日後に他人視点でみた自分の感覚をもとに、ブログをリライトする。

この繰り返しで、ブログは洗練されていきます。

 

要は、アップデート主義とは、原石を一旦そのまま磨かずに表に出し、そのあとまわりを巻き込みながら良さを引き出していくと言えます。

アップデート主義をリアル本で実行する難しさ

ハッキリ言って、編集が途中で終わったような書籍類(お金2.0、日本再興戦略、WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE)を読んでいて、違和感を覚えたのが正直なところ。

「内容が体系化されていない、もっと著者の深掘りされた思考を知りたい」といった感情を、読後感に覚えたからです。

 

少なくともこれまでのリアル本は、長きに渡って読み続けられるよう推敲に推敲を重ね、120%の出来栄えで出版されてきました。

だからこそ、今回の60%ほどの出来栄え?で出版された本を読むと、どこか読後感がライトな印象を受けてしまったんですね。

荒削り感のある書籍は、スピード感があり著者との距離が近い

ここまで、荒削り感のある書籍のデメリットを書いてきましたが、これまでの書籍には良さがたくさん生まれているのも事実です。むしろ、荒削り感のあるリアル本って、これからドンドン流行るんじゃないか?と思っているくらい。

その特徴がスピード感と著者との距離感です。

 

箕輪さんが編集に関わる本は、本を出すと決めてから出版に至るまでの期間が本当に本当に短いです。

だから、その時流にあった内容の本を、ドンピシャのタイミングでぶつけられています。

 

もしお金2.0が編集に半年以上かかり、コインチェック事件が起き仮想通貨ブームが一段落した後に出版されていたら、ここまでのベストセラーにはなっていなかったのではないかと感じます。

 

ニーズの変化が激しい時代に、ブームの頂点で、ある程度体系化された情報を紙媒体で提供する。このスピード感は、これまでの書籍ではありえませんでした。

 

あと、これは僕独自の考えですが、荒削りな本だと初めから分かっていると、どこか著者に親近感を湧きます。

普通の本の場合、編集と推敲が重ねられているため、どこがファーストアイデアで、どこが編集者と練り込んだアイデアなのか違いが分かりません。

でも荒削り本の場合、最初に著者がアウトプットした文章をそのまま知ることができるので、「普段からこういうことを考えているのかぁ」と思えるし、文章残った余白に自らツッコミを入れることもできる。

 

著者の佐渡島さんとコミュニケーションを取れるわけではないですが、こちら側から本の内容についてついつい意見を言いたくなる本。100%納得感のある内容を読まされるより、面白い読後感に浸れるのも、アップデート主義を体現した荒削り感本の良さなのかもしれません。

【最後に】こだわりや慣例を、自ら捨てる勇気が必要。

これは、最後に佐渡島さんが今回の新刊に対する思いを綴った文章です。

僕は本が好きだ。紙の本が大好きだ。だから、丁寧に時間をかけて、本を作りたい。一冊の本を作るのに、焦ることなく、2年、3年の時間をかけ、作り込んだ本にしたい。一度最後まで作った文章を、2、3回、できれば何度も推敲して、細部まで作り込みたい。僕が編集者のときはそうしている。

でも、今回はあえてそうしなかった。勢いよく文章を書き、それをほとんど推敲しないまま、本にしている。まるで、ブログを書くように。本を「アップデート主義」として出版することを、自ら体験しようと思ったからだ。口では、「アップデート主義」と言い理解しながらも、今までの本のあり方が大好きだった人間がその習慣を捨てるのは難しい。

これを読んだ時、純粋に「この人は凄い。」という言葉しか出てきませんでした。

 

著者の佐渡島さんは、これまでの書籍のあり方を信じている人。時代の流れや世代による価値観の違いを知るために、あえて荒削りなまま今回の書籍を出したんだと思います。

編集一筋で仕事をされてきて、編集へのこだわりやプライドをお持ちの中、それでもあえて自分の意に沿わないことをやってみる。

この、ちょっと違和感を感じるけど一回やってみる挑戦が、これからの既存産業⇒〇〇2.0を生き抜く秘訣のように感じます。

 

この1冊を読んで、「これまで常識とされてきたことに、疑問を投げかけてみる」という、とても大事なことを学んだ気がします。

 

お金2.0,日本再興戦略、今回の新刊「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE」のレビューをAmazonで読んでいると、内容が薄い、まとまりが悪いなどという意見もあります。

そのような読後感を持った方は、この荒削り感・アップデート主義を反映した本だと踏まえた上で、もう一度読んでみてはいかがでしょうか??

なにかおもしろい発見はあるかもしれません。

 

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。


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